枕飾り(まくらかざり)は、安置した遺体の枕元に置く、小さな祭壇のことです。白い布をかけた台の上に、香炉・線香・ろうそく・花(樒=しきみなど)・水・一膳飯・枕団子などを供えます。枕経(まくらぎょう)は、僧侶が枕元で読むお経で、末期の水(まつごのみず)は、亡くなった直後に故人の口を水で湿らせる儀式です。
枕飾りの基本
枕飾りは葬儀社が用意してくれることがほとんどです。「線香の火を一晩中絶やさない」という習わしもありますが、火の用心のため、最近は渦巻き型の長時間の線香を使ったり、夜は消したりする家庭も多くなっています。
末期の水のやり方
末期の水は「死に水」とも呼ばれ、亡くなった直後に、血縁の濃い順(配偶者、子ども、親、兄弟姉妹など)に行います。割り箸の先に脱脂綿を巻いて糸でしばったものや、新しい筆に水を含ませ、故人の唇を軽く湿らせます。病院で亡くなった場合は、搬送後に自宅や安置施設で行うことが多いです。
枕経とは
枕経は、安置した後に、菩提寺の僧侶に来てもらって枕元で読んでもらうお経です。最近は、枕経を省略したり、通夜のときにあわせて読んでもらったりすることも増えています。菩提寺がある場合は、亡くなったらすぐに連絡して、枕経をどうするか相談しましょう(宗教・宗派が分からないときは?菩提寺にはいつ連絡する?)。
宗派や宗教による違い
- 浄土真宗:亡くなるとすぐに仏になると考えるため、一膳飯や枕団子、水を供えないことが多い(浄土真宗の葬儀や作法は、ほかの宗派とどこが違う?)
- 神式:枕飾りに、米・塩・水・お神酒・榊を供える
- キリスト教:十字架や聖書、生花、ろうそくを置く