家族葬は、身内だけでゆっくりお別れできる一方、知らせなかった人が後から自宅に弔問に訪れたり、「なぜ呼んでくれなかったのか」と親族に不満を持たれたりすることがあります。防ぐためには、誰に知らせて誰を呼ぶかを事前に決め、呼ばない人には葬儀後に「事後報告」をきちんとすることが大切です。弔問や香典を辞退したい場合は、その旨をはっきり書いて伝えましょう。
モデルケース
【例】父を家族葬で見送ったAさん。近所や父の友人には知らせず、葬儀は家族と親族の10人ほどで行いました。ところが、葬儀の後に父の訃報が少しずつ広まり、自宅に弔問の人が週に何度も来るように。香典を持ってきた人への返礼品の準備にも追われ、「最初から小さな一般葬にすればよかった」と感じたそうです。
このケースは、よくある状況をもとにした架空のモデルケースです。
どうすればよかったか
事後報告の文例
父 〇〇儀 〇月〇日に永眠いたしました 葬儀は故人の遺志により 近親者のみにて相済ませました ここに生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに 謹んでご通知申し上げます なお ご香典・ご供花の儀は 故人の遺志によりご辞退申し上げます
起きやすいトラブルと対策
| トラブル | 対策 |
|---|---|
| 後日の弔問が続く | 弔問を受ける日を決めて案内する、返礼品を用意する |
| 呼ばれなかった親族の不満 | 事前に電話で説明し、理由(故人の遺志など)を伝える |
| 香典を持ってこられる | 辞退の旨を明記。受け取った場合は香典返しをする |
| 会社への連絡が遅れる | 勤務先には早めに家族葬であることと辞退の意向を伝える |
「家族葬」という言葉の範囲は人によって受け取り方が違います。「親族のみ」「家族と親しい友人数名」など、具体的に誰を呼ぶかを家族で共有しておきましょう(家族葬とは?どこまで呼ぶ?メリットと注意点は?)。