Q.295コラム・ケーススタディ

【ケーススタディ】実家の相続できょうだいがもめないために

公開日  運営:冠婚葬祭の疑問100運営事務局

相続でもめるのは、財産が多い家だけではありません。財産が実家(家と土地)くらいしかない場合こそ、誰が住むか・売るか・どう分けるかで意見が分かれやすくなります。また、親の介護をした人と、しなかった人の不公平感もトラブルの原因になります。防ぐには、親が元気なうちに家族で話し合い、遺言書を作っておいてもらうことが最も効果的です。

モデルケース

【例】母が亡くなり、財産は実家と少しの預金だけ。実家に同居して母を介護していた長女は「このまま住み続けたい」、遠方に住む長男は「売って分けたい」と意見が分かれました。長女は介護の苦労を分かってほしいと感じ、長男は公平に分けたいと考え、話し合いは平行線に。結局、家庭裁判所の調停を利用することになりました。

このケースは、よくある状況をもとにした架空のモデルケースです。

よくあるもめ方

もめ方よくある原因
実家を誰が継ぐか住みたい人と、売って分けたい人がいる
介護の負担介護した人が多めにもらいたいと感じる
生前の援助一人だけ住宅資金などの援助を受けていた
財産が分からない親の財産を一人だけが管理していた
お墓と仏壇誰が継ぎ、費用を誰が出すか
実家の分け方の例 1人が住み続ける 住む人が受け継ぐ ほかのきょうだいにお金を払う(代償分割) 払うお金を用意できるかが課題 売って分ける 売却してお金を分ける(換価分割) 公平に分けやすい 住んでいる人の住まいがなくなる
実家の分け方の例

親が元気なうちにできる対策

もめないための対策 親がすること 遺言書を作る 財産の一覧を作る 実家をどうしたいか伝える きょうだいですること 介護の分担を話し合う 親の希望を一緒に聞く お墓や仏壇の承継を話す
もめないための対策

介護をしたことを相続で考慮してもらう「寄与分」は、認められる条件が厳しく、主張しても思ったほど認められないことがあります。介護をする人がいる場合は、親に遺言書で配慮してもらうほうが確実です。また、相続開始から10年を過ぎると寄与分などの主張が原則できなくなるため、話し合いは早めに(遺産分割協議とは?進め方と協議書の作り方は?)。

↑